LerpノードはUnreal Engineのマテリアルノード
このように画像と画像をミックスするのがLerpの使い方。
画像を2つ接続してベースカラーに繋ぐ
プレビュー画面の出力結果は
このように画像と画像を自然に合成するノードである。
プレビューはデフォルトで球体になっているので、板ポリにする場合は同ウィンドウ右下の次を押す。
このノードは厳密にはLinearInterpolateというノード名で日本人には少々記憶しづらい。
右クリックのノード追加画面でLerpで検索してもヒットしないのがネックだ。
このノードはLキーを押しながら左クリック により出すことができる。
検索するよりこちらのショートカットを覚えたほうが早い。
LerpではなくAddノードで合成すると次のようになる。
ADDを使うと画像が白飛びしてしまうことがある。
先程Lerpで合成した画像と比べてみたら一目瞭然。
ADDを使うケースもあるが画像同士の自然な合成はまずLerpからスタートしよう。
※ADDは次の記事で解説
【マテリアル基礎】Addノードとは【Unreal Engine】 | 謎の技術研究部
ここから少し難しくなる。
LerpにはAlphaという入力がある
こちらも非常によく使うので覚える必要がある。
が、ちょっと概念が難しくなるので詳しく解説する。
まずAlphaの入力にノードを繋がなくても「詳細パネル」から絶対値を指定できる。
例えばこれを0.8にすると
「謎」のロゴがより強く浮き出てきた。
一応もう一枚の画像もうっすらと合成されている。
続いて、これを1.0にすると
完全に「謎」のロゴだけになった。
つまりAlphaとは画像のブレンドの比率を表している。
※逆に0にすれば人の画像が100%になる
上では直接数値を入れたが、当然ノードで数値を入れても良い。
定数ノードを繋いでも上と同じ結果なので少し捻ってDebugTimeSineというノードを繋いでみることにする。
このノードはシンプルで0 ~ 1の数値を行ったり来たりするデバッグ用のノードだ。
さて、Alphaが0 ~ 1を行ったり来たりするとどうなるか。上を読んでいればイメージは出来ると思う。
1枚めと2枚めの画像が交互にミックスされながら変化する。
さて、ここからが一番難しい。
Alphaに次の画像をいれたらどうなるだろうか。
白黒画像をAlphaに入力した場合、黒い部分が「0」白い部分が「1」として入力されたのと同義となる。
つまりAlphaに入力した白黒画像にしたがって合成の割合が変化することになる。
このように2つが四角形で区切られて別々に合成されている。
こんどは白黒だけでなくグレーも混ざった画像を入れる。
この結果は
グレーになっている部分は両方の画像がミックスされるので、このように円のフチにグラデーションがかかったような合成になる。
Multiply(掛け算)ノードで画像を合成することも良くあるので例だけ出しておく。
結果は
ちょっと解説が難しいがこういう合成の仕方もあるので場合によっては試してみてほしい。
画像の「真っ白」な部分がどのように合成されているかに注目してみると良いと思う。
※Multiplyの解説は次
【マテリアル基礎】Multiplyノードとは【Unreal Engine】 | 謎の技術研究部
Lerpだけでもやろうと思えばかなり複雑な例が色々有るかとは思うが概念の理解だけなら以上で良いと思う。
Lerpは画像と画像を自然にミックスする場合もあれば、Alphaを使って画像を切り替えたり、アニメーションさせたりする目的でも使える。
またアルファ画像同士をLerpした後に更に別のノードのAlphaへ繋いでいくといったようなことも。
なんだかんだでよく使うノードなので初心者は確実にAlphaの概念まで覚えておきたい。
